副業を始めた、これから始めようとしているあなた。将来の資産形成に不安を感じているのではないでしょうか?いまやコロナも新たな変異種が次から次へと現れ、コロナ禍での生活は長期化を覚悟しなければいけない状況です。将来が不安になるのは当然です。
そんな中、いち早く今の自身の状況を変えようと動き出しているあなたに、少しでも明るい未来が訪れるように願っています。資産形成について、知識や情報を集めて、賢くお金と時間を使えるようになりたいですね。
資産形成に大事なアクションは、「支出を抑える」こと、「収入を増やす」ことです。今回は支出を抑えることについてどのような方法があるのかお伝えしていきます。
1 固定費を抑えよう
固定費とは、通信費・住居費・保険料を指します。
あなたは、自分の日々の生活でどれくらいのコストがかかっているか把握していますか?
月々の携帯料金、食費、娯楽費というように生活していると必ずお金がかかります。出ていくお金について数字を把握しておくことはとても重要です。まずは記録をとりましょう。
毎月の通信費はどれくらい?
通信費とは、電話代やインターネット回線使用料です。
2019年家計調査(総世帯)電話通信料の支出額は2019年で12万2,741円となっています。
<図表1-1-1-4 電話通信料の推移>
1ヶ月あたりおよそ1万円の通信費がかかっています。今後さらにオンライン化が進むので、通信費は私たちの生活費の中でも大きな割合を占めていくでしょう。確実に意識しておきたいですね。プランの見直し、使用状況に合わせて契約会社を比較してみるなどして、定期的に通信費を見直してみましょう。
毎月の住居費はどれくらい?
住居費とは、家賃、光熱費です。単身者であれば最低限のスペースがあれば生活できる方の場合、狭小住宅が狙い目。期間を決めて、貯蓄や投資に重視する期間だけでも、家賃を抑えるのは効果的です。最小限の物で最大限の有意義な生活を送る意識をすることは、まさにミニマリストの考え方ですね。
毎月の保険料はどれくらい?
保険料は、見直しをしてみてください。ライフステージに変化が起きた場合など、あなたの今のライフスタイルとミスマッチが生じている場合があります。解約などは不利益になることがあるので、まずは自分の契約している保険の中で、よりよいプラン変更が可能かどうか一度時間をとって見直してみましょう。年間支出を大幅に抑えることができる場合があります。
2 節税対策をしよう
「え、こんなに所得税引かれるの?!」「せっかくがんばって得た収入なんだから、そのままもらえたらいいのに」と思ったことはあるのではないでしょうか。税金額に愕然とすることも少なくないでしょう。その税金額をいくらか抑えることができる方法があります。
所得控除・税額控除の方法
医療費控除
年間に医療費が10万円超える場合に、控除が受けられます。生計を共にする配偶者や親族にも適用されますのでご確認ください。健康維持のための努力を認めてもらいましょう。
ふるさと納税
ふるさと納税は「寄附金控除」のひとつです。会社員など給与所得を得ている人で、5団体までの寄附を行った場合、確定申告不要で給与所得控除が受けられます。地方自治体を寄附という形で応援している見返りとして還付金をもらうという仕組みです。
税制優遇(つみたてNISA)
最近話題のつみたてNISA。簡単にいうと、非課税で増えた投資金額をそのままもらえるという仕組みです。ただし投資金額には上限があり、毎年40万円を上限とすること。購入できる対象商品は一定の条件を満たした公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。詳しくは、金融庁のHPを一度見てみましょう。
<https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html>
つみたてNISAの開設口座をどこの会社にするかはいろいろと条件をみて決めましょう。
投資ということでもちろんノーリスクではありませんが、銀行に預けている金利はわずかに過ぎず期待はできないので、投資初心者の方にはおすすめの資産形成の方法といえるでしょう。
3 変動費を抑えよう
変動費というのは、食費や娯楽費などです。衝動買い、無駄遣いをしていませんか。
「ちょっとコンビニ」が意外と高くつくことがあります。リフレッシュも計画的に取り入れることで、自分の生活を快適にコントロールできるようになります。
買いたいもの、欲しいものはリストアップしてみましょう。本当にそれが自分の生活を豊かにするものか、必要なものか、買わない選択肢をもっておくことも大事ですね。
資産形成のために、一つひとつの判断や行動について自身で選択していく習慣をつけていきましょう。
まとめ
資産形成のために副業を始めた方、これから始めようとしている方いかがだったでしょうか。効率的に資産形成を進めていくためには、副業で収入を増やすアクションと並行して、支出を抑えるアクションも行うことで、あなたの資産形成の計画がより現実的になっていくでしょう。次回は、後編「収入を増やす」についてのお伝えしたいと思います。