「将来のために資産を増やしたい」「副業をはじめて収入を増やしたい」そんな方に必見の資産形成のための基本アクションの後編です。前編でもお伝えしたように、資産形成のためのポイントは二つ。「支出を抑える」ことと、「収入を増やす」ことです。
今回は、後編「収入を増やす」ことについて基本的な考え方をお伝えします。
収入を増やすためのアクション
1 自分が働いて増やす
自分が働いて得る収入のことを「勤労所得」といいます。
勤労所得で収入を増やすには、
・本業とは別に副業や兼業など、収入源を複数もつ
・キャリアアップして本業で収入を増やす
の二つの方法が考えられます。
一つ目ですが、本業は安定した長期的な収入源として確保しつつ、それだけでは不十分な収入を補うために副業を始める方はこちらに当てはまりますね。
例えば、平日は本業で勤務し、土日など週末だけ副業する「週末プログラマー」という言葉も耳にするようになりました。決められた日時までに納品を完了したり、本業と両立させるための生活パターンに慣れるまでは大変かもしれません。徹底した自己管理が必要となるため、始めるのは簡単ですが、継続することには大きな努力を要します。
二つ目のキャリアアップについてですが、特定の分野についての専門性を高めることで、より収入の大きい仕事やポジションを得ることを目指します。本業を追求するやり方です。
今の自分の仕事はキャリアアップできるのか、キャリアアップが収入を増やすことにつながるのか見通しを立ててみましょう。
このように、自分が働いて得る勤労所得で収入を得る場合には、副業に比重を置くことで収入を増やすのか、本業のキャリアアップに比重を置く方がよいのかについて、自分のキャリア形成について選択肢や可能性をできるだけたくさん挙げてみましょう。
また、長く働くことが大切になるので、健康増進に気を付けることも重要です。
怪我や病気のリスクを把握し、より健康な状態を維持するために、食事、運動、睡眠のバランスをとることはとても大切です。もちろん、精神的な健康もふくまれますよ。
過労や過度のストレスなどで心身を壊すほど働いてませんか。
自分の心身のバランスに合う仕事も見つけることも選択肢に入れましょう。
2 お金に働いてもらって増やす
自分が働かなくても勝手にお金が増えるなら最高ですよね。お金に働いてもらって、自分はゆっくりとした時間や自由な時間を過ごせるようになりたいと一度は願ったことがあるのではないでしょうか。お金に働いてもらう仕組みづくりのために早めに働き、あとはゆっくり資産を育てていきましょう。
不労所得
不労所得とは、何かの権利やロイヤルティから得る収入のことをいいます。
例えば、投資が必要ないものとして、
・年金
・生活保護
・子ども手当・児童手当
・雇用保険・失業保険など
また、投資が必要なものとして、
・不動産経営(家賃収入)
・特許の使用料や著作権使用料(印税)
・自動販売機やコインパーキングの収入
などが挙げられます。
ポートフォリオ所得
ポートフォリオ所得とは、株式の配当や債権、投資信託などの金融資産から得る所得のことをいいます。「つみたてNISA」や「暗号通貨」「FX投資」などもこれらにあてはまります。だれでも、すぐに小さな額から始められるものが多く、最近では多くの人がポートフォリオ所得を得るために動き出しています。早く投資を始めて長く運用し、早期退職し自立した生活を送りたい「FIREしたい」人は必ずおさえておきたいところ。
投資なので、必ずリスクはつきものであるという前提は理解すべきですが、リスクを分散して、複数の金融資産を組み合わせたり、比率を調整するポートフォリオのつくり方について学べば、賢く効率的に資産形成につながるのでここは逃げずに理解できるまで仕組みを理解しておきましょう。その最初の努力が、後々の自分を大きく助けることに繋がるかもしれません。
まとめ
資産形成のための基本的なアクションについて前編、後編とお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
副業を始める方も、これから始めたい方も、目指すべきは「資産形成」だと思います。
資産形成の始めの一歩は、自分の人生を自分で選択することから始まります。
あなたは、5年後、10年後、30年後の目標はありますか。目標とする生活を具体的に挙げてみましょう。「〜だったらいいな」というぼんやりした程度では願いは叶いません。
例えば「30年後には株の配当金だけで基本的な生活送れるようにして、あとは趣味で続けていた映像制作のスキルを生かして案件を受注してお小遣いを得る」というように、具体的にイメージすることが大切です。
そうすることで、今現在の自分の生活にはどれだけのコストがかかっているのか、資産がどれくらいあれば自分にとっての豊かな生活が送れるのか、どういうプロセスを辿る必要があるのか、などゴールに向けた試行錯誤ができるようになります。
さぁ、あなただけの人生をほかのだれでもないあなた自身が選択していく時がやってきました。まずは動き出しましょう。