アフターコロナの世界では…などという議論が最近多いように感じる。また、東京都知事の小池百合子氏が『ウィズコロナ』を掲げている。概念としては正しいものであると感じるが、政策として曖昧な部分が多くないかと感じる。受け取る側が認識を間違うとコロナウイルスの感染は再び拡大してしまうだろう。このままでは一律給付金が給付されたと同時に暴走が始まりかねないと感じ、注意喚起としてこの記事を納めることにした。
新型コロナウイルスは収束してない。自粛を辞めることは『暴走』である。
コロナウイルスの感染者数の発表数が減少しているのは間違いない。Yahooニュースでわかりやすい指標『現在感染者数』が発表されていたので確認した。
出展元:Yahooニュース
ピーク時の日当たり1万人前後の状況と比較し、現在(6/7現在)は約1000人前後と減少しているのがわかる。
だが、安心して良いのだろうか。未だワクチンも特効薬も完成した報告はない状況だ。さらに再陽性の患者も見つかっていることから抗体の定義も未だ曖昧なままである。
また、この『感染者の発表数』だが、当然日によって検査数も異なっており、正確な値と呼べるのかは未知数である。
そして極めつけは先日発表のあったプロ野球球団読売ジャイアンツのニュースである。
#巨人
①5/29~31 球団218人抗体検査
②6/1までに坂本大城ら4人にIgG抗体確認
③専門家に相談、IgG抗体=感染から回復後かなりの時間経過を示すため6/2西武戦出場。試合開始後、念のため4人のPCR検査を決め夕方実施
④6/3に坂本と大城の微陽性判明
⑤無症状も入院、同午後PCR再検査
⑥6/4ともに陰性判定— スポーツ報知 巨人取材班 (@hochi_giants) June 4, 2020
https://twitter.com/pmqAr/status/1268107685116784641
報ステ、コロナ感染からご家庭の児童虐待報道まで飛び出して、やっと復帰したキャスター某
「北九州では無症状の方が多かったのはなぜなんでしょうか?」
と来た。
そりゃあ、巨人で抗体検査をしたら既に感染していたと思われるのが何人も出てるのと同じで、検査数増やせば感染者にヒットするわな。— まさまさま (@sunx4eat) June 4, 2020
微陽性というのもまだはっきりした指標はないようであるが、間違いないのは保菌者であるということ。218人中4人。つまり1.8%の割合で発生しているのだ。
これを日本の人口約1憶2650万人に当てはめる計算すると1.8%は約227万人となる。
では現在報告されている感染者数の累計人数を見てみよう。
出展元:Yahooニュース
現在まで(6/7日現在)の累計感染者数の発表数は約1万7000人とされている。読売ジャイアンツの感染者数を元に計算した227万人とは大きな差があることがお分かりいただけただろうか。
巨人軍の例のみを参考にしているため、227万人とうう数字にばらつきはあるだろう。それにしても数字が離れすぎている。
検査数が少なすぎるのでは?という疑念を抱くには十分すぎる。地域によるとは思うが、現状、医療機関や保健所はパンク寸前であり、これ以上検査を増やすことは難しいようだ。
そんな状況での発表者数を真に受けて行動していると痛い目を見る可能性が大いにあるということだ。コロナが収束したかというのは誰にもわからないのだ。
そんな中での一律給付金10万円の受給。ほとんどの方は『正しい使い道』を選ぶだろう。だが、一部の方が『間違った使い方』をすることで逆にコロナウイルスの感染拡大に繋がり兼ねない。
『間違った使い方』は様々なケースが考えられるが、今回は最も不要不急かつ想定しやすい自体を選んだ。